三寒四温 ~こころをつなぐリレーエッセイ~【2023年6月号】
鶴見区のデイサービス管理者・松尾みどりさんは、長く地域との取組みを続けてきて、ある「変化」に気づいたとのこと。みなさんの努力が実を結びはじめている、そんな明るいきざしが感じられる今月のエッセイです。
つながり・きづく・まちづくり
横浜市鶴見区にありますデイサービスセンターハピネスあすかで管理者をしています松尾です。
私が働いているデイサービスは認知症対応型といって認知症になっても安心して自宅での生活を続けていくことを目標にサービスを提供しています。
アットホームな雰囲気の中、ご利用者様たちと明るく元気に笑顔が絶えない毎日を過ごしています。
私が介護の仕事に携わってから約20年、その頃はまだ認知症の家族がいることを隠していたり、地域の方も病気に関して偏見を多く持っている人もいらっしゃいました。
しかし今では医療、ケアの方法もどんどん変化し、認知症の方に対しての対応や考え方を理解してくださる方もたくさんいて、とても良い方向に向かっていると実感しています。私自身も認知症キャラバンメイトとして地域の方や学生たちに向けて認知症サポーター養成講座を開催し、対応方法や事例等発信しています。
その中のひとつとして横浜市鶴見区の末吉地域では『ケアサークルみま~もすえよし』という医療・福祉分野の専門職や民間企業が協力して地域みまもりネットワーク事業を立ち上げ、今年で13年目を迎えました。
健康や生活に役立つセミナーの開催や『地域見守りカード登録』など様々な活動を行っています。ここ数年はコロナウイルス感染症の影響もあり、なかなか活動も積極的に行うことができませんでしたが、今年度は認知症カフェや、元気アップセミナーの開催など様々なイベントを計画しています。
『つながり・きづく・まちつくり』をテーマのもと、地域の方にも協力してもらいながら、認知症になってもいつまでも安心して元気にすごせるまちづくりを目指していきたいと思っています。
ケアサークルみま~もすえよし