NEWS / リレーエッセイ
2023.08.28

三寒四温 ~こころをつなぐリレーエッセイ~【2023年8月号】

三寒四温 ~こころをつなぐリレーエッセイ~【2023年8月号】

今月は、「認知症の人と家族の会」神奈川県支部世話人、泉さんのエッセイをお届けします。認知症のご家族を介護する上でのご苦労やお気持ちを語っていただきました。

認知症の義母との生活がつらい

2019年の秋、87歳の義母(夫の母)が愛知県から、急遽、横浜の我が家に来て、同居生活が始まりました。
要介護1、軽度のアルツハイマー型認知症の義母は肝臓と心臓に持病があるものの、歩行、食事、排泄(リハビリパンツ、パッドを使用)は自立。当初は介護が大変!ということはなかったのですが、一度室内で転倒して救急車で病院に搬送されたことをきっかけに、義母のことが頭から離れない状態になっていきました。

2020年からはコロナ禍によって私自身も外出の機会が減り、ますます義母に寄り添った生活になっていきます。
その後、認知症が進行し要介護2になった義母は、デイサービスやショートステイを利用するようになりますが、家では洗面所でジャージャーと水を5分間位流し続けたり、洗面台を濡れたタオルで拭き始めたりすることも(水の感触を楽しむように)。また自分でクーラーを切り、暑かった、暑かった、と汗びっしょりになりながら、しかし口渇感がないためか、軽い脱水症状のようにぼーっとしていることも増えていきました。

このようなことがあっても、義母は認知症なんだからと私たち家族はひたすら、我慢。優しく「水止めましょうか」、「クーラーつけましょう、飲みものを持ってきますね」などと声掛けをしていました。

ふと、いつまで、こんな生活が続くのか、と考えると涙が出ました。愚痴をこぼせる仲間に話していても涙が出ました。なんだか、つらい。この生活を続けていたら、私が精神的に疲弊してしまう、と思い、家族で話し合い、今年の7月に義母は施設に入所することになりました。
もっと在宅介護できたのかな?私って冷たいのかな?と、罪悪感を感じながら。

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