三寒四温 ~こころをつなぐリレーエッセイ~【2月号】
今月のエッセイは、先月に続いて川崎市で若年性認知症支援コーディネーターを務めていらっしゃる渡辺さんです。渡辺さんのお仕事について綴っていただきました。
こんにちは。今月は「若年性認知症支援コーディネーター」としての活動を紹介させていただきます。
「若年性認知症」とは65歳未満で発症する認知症のことですが、その多くは働き盛りの世代で発症するため、仕事や家庭のことなど、ご本人やご家族にさまざまな影響があります。
「若年性認知症支援コーディネーター」は、ご本人やご家族、企業や支援者からの相談を受けた後、その方が抱えているお悩みの解決に向けて、必要なサポート(医療、企業、支援機関など)へと繋ぎます。
40代でまだ企業で働いていらっしゃる方から「できる限り働きたい」との相談がありました。今の部署ではミスが続いていて、このままでは辞めざるを得ないと不安でいっぱいでしたが、コーディネーターとして会社の上司、産業医と面談をして、仕事内容や労働時間の調整をしたことで、その後も同じ会社で働き続けることが出来ました。
また、ご本人のやりたいことができる「居場所づくり」も支援しています。当事者同士で集い気軽にお喋りができる場所は、とても大切な居場所の一つです。ご家族ともなるべく多く話せる機会を作っています。
若年性認知症と共に生きるご本人が、診断されてからもこれまでと同じように、働き、出かけ、そして家族と笑顔で過ごすために、「若年性認知症支援コーディネーター」は“サポーター”ではなく“パートナー”として、ともに歩んでいきたいと考えています。
特定非営利活動法人 マイWay 若年性認知症サポートデスク
https://myway-npo.net/
若年性認知症について 横浜市
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/fukushi-kaigo/koreisha-kaigo/ninchisyo/ninchisyo-sodan/youth.html