NEWS / リレーエッセイ
2023.12.25

三寒四温 ~こころをつなぐリレーエッセイ~【2023年12月号】

三寒四温 ~こころをつなぐリレーエッセイ~【2023年12月号】

今月は、当事者でありコミュニティ活動実践サポーターとして活躍されている前田恒夫さんより「コグニ体操」についてご紹介いただきました。「私のMCI体験記シリーズ①」も併せてどうぞ。

「私のMCI体験記シリーズ②」: 「コグニ体操」の勧め

軽度認知障害(MCI)当事者の前田です。今回、ご紹介する「私のMCI体験記シリーズ」は「コグニ体操」です!

3年前に「MCI(軽度認知障害)」と診断された私は大豆戸地域ケアプラザで行われている「スリーA教室」の「脳トレと体操を同時に行う」プログラムに通っています。

実は、子どもの頃から運動は苦手で「不器用」なので、プログラム参加に「不安」がありましたが、いざ飛び込んでみるとインストラクターAさんが「間違ってもいいから、最後までやりきりましょう」と声かけしてくださるので、すっかり「安心して」楽しく参加中です。

例えば、『でんでん虫』を歌いながら「グー」と「チョキ」を交互に重ねる体操は、簡単なように見えて、体と頭の普段は使わない部分を刺激されるような愉快な体験ができます。また『富士山』の歌に合わせて自分の肩を交互にたたく運動もやってみると体もほぐれて心地よいです。
それから、ヒーリング音楽に合わせての「ストレッチング体操」を楽しんだ後は、お菓子を食べながら、「参加者同士の交流会」を毎回、楽しんでいます!

「間違えてもいいからやってみる」、という考え方はどんなことも楽しむことができる秘訣の様な気がします。

また、「スリーA教室」とは別に私は「一人でもできるコグニ体操」として、「尻取り」をしたり、「引き算」をしながら、毎日8,000歩目標のウォーキングを実践しています。
計算に夢中になって人とぶつかったりしないよう、人通りの少ないコースを選んで歩いています。

寒いからといって家に閉じこもっていると、体も心も弱ってしまいます。ぜひ、皆さんもお友達を誘って、横浜の四季を感じながらの「コグニウォーキング」を楽しむのは、いかがでしょうか。


コグニ体操の様子

※「コグニ体操」とは、国立長寿医療研究センターが開発した英語の「Cognition (認知)」と「Exercise(運動)」を組み合わせた「コグニサイズ」で、「脳トレ」と「体操」を同時に行う「音楽付き認知症予防体操」のことです。