三寒四温 ~こころをつなぐリレーエッセイ~【2023年2月号】
今月のエッセイは、泉区にある踊場地域ケアプラザにご所属の加賀美さんです。
生活支援コーディネーターとして、地域住民の皆さんの暮らしをサポートされていらっしゃいます。真摯で明るく親しみやすいお人柄の加賀美さん、頼りになりますね!
認知症になっても住みやすい街づくり
皆様初めまして。横浜市泉区にある踊場地域ケアプラザで生活支援コーディネーターという職種で働いている加賀美と申します。
生活支援コーディネーターという職種はまだまだ馴染みが少ないと思います。
高齢者1人1人が出来ることを大切にしながら暮らし続ける為に多様な主体が連携・協力する地域づくりを推進していくことが仕事です。
認知症になっても住みやすい街とはどんな街でしょうか?
集える場所がある、集える場所まで行く手段がある、認知症に対する偏見がない、気軽に相談できる人や場所がある、住民が暖かく見守ってくれている、といったことだと思います。
まだまだ世の中の認知症に対するイメージは良くなく、正しい知識も広まっていないと感じます。認知症であっても出来ることは多く、出来ることを大いに生かしてもらって暮らしていくことが出来れば毎日が楽しいのではないでしょうか?
また正しい知識がないと外出の機会を奪ってしまったり、偏見の目で見てしまったりすることが増えてしまうと思います。
「認知症でも出来ることはたくさんある」
こういったイメージが自然と街に暮らす方が持ってくれればきっと住みやすい街になっていくと信じています。
その為にも、街のなかで開催して頂いている認知症カフェの存在をもっと広め、気軽に足を運んでもらえるようにしていく必要があると感じています。
私一人では到底住みやすい街づくりはできません。施設や企業、自治会町内会、さらには住民の方のお力を得て、認知症になっても住みやすい街になっていくよう力をいれてまいります。
※プロフィール
加賀美 裕(かがみ ひろし)35歳(兎年の年男です)
令和3年4月より生活支援コーディネーターとして勤務。
前職は生活困窮者の自立支援相談員を約10年ほど勤める。