NEWS / リレーエッセイ
2022.05.27

三寒四温 ~こころをつなぐリレーエッセイ~【5月号】

三寒四温 ~こころをつなぐリレーエッセイ~【5月号】

今月のエッセイは、南区保健活動推進委員の田島さんです。100歳のお母さまのサポートをしながら地域で活動していらっしゃいます。底抜けに明るい田島さん、お母さま譲りかもしれません。

100歳の母と共に

地域の保健活動推進委員をして10年になります。

始めの頃は、「アンチエイジング!」「いつまでも若く、動ける体作りを!」を目標にしていましたが、5年前からは世の動きと共に高齢者支援活動をプラス。

町内会館で、体操・脳トレ・ゲーム・おどり等を仲間と助け合いながら「笑って帰ろう」をキャッチフレーズに1520人集まっています。

その中に、私の母 大正11年生まれの100歳がいます。歩けなくなるのを恐怖に思うのか、毎日家のまわりを歩きます。ご近所さん、小学生、幼児達とタッチすると、「和子さん、こんにちは。今日は何回目、10回目?」と聞かれます。頼めば、つくろい物、編物、布巾作り、何でもできます。でも老いとは不思議なもの、少し前のことが思い出せません。ところが、本人は何でもありません。ハハハと笑い、「100歳になればこんなもの、皆もいずれこうなる。100年なんて短い。あの世にはこんなきれいな青空はないかもしれない。だからもう少しゆっくりしていく。満月には世界平和を願う。」

年をとっても、まだまだ教えてもらうことがあります。集まる人達の目標になっているようです。

近くにいる年配者、何でもできた人ができなくなるのはさみしい。話だけでも聞いてあげたいと思いながら、ゆったりとした時間を集い、楽しみたい!と日々過ごしています。

元気に100歳