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2023.07.04

【訪問レポート】 小規模多機能型居宅介護事業所 わくわくの里

【訪問レポート】 小規模多機能型居宅介護事業所 わくわくの里

相鉄線瀬谷駅より徒歩20分、境川沿い大和市との境にある住宅地の一角に、小規模多機能型居宅介護(※)「わくわくの里」があります。優しいオレンジ色の壁が目印の施設です。2007年に開所以来、地域と連携しながら、“その人らしく「生きて旅立つ」を支える”を理念に掲げ運営されています。

2023年6月14日(水)、市民セクターよこはまの職員3名で、施設見学に伺いました。
施設の入口で抗原検査・検温・消毒を済ませた後、スリッパに履き替えて、ご利用者の皆さんが寛ぐ1階の部屋へご案内いただきました。
感染対策のため透明板で仕切られた個々のテーブルでは、塗り絵を楽しむ方、お茶を飲む方、新聞を読む方・・・ご利用者の皆さんが各々自由な時間を過ごされていました。四方の壁には「あじさい」の習字や七夕の願い事などが飾られていて、四季折々のイベントを楽しまれている様子がうかがえました。
11時を過ぎたころ、男性職員のギターの音色を合図に歌の時間が始まりました。昭和の名曲を歌いながら「そんな時もあったわね、〇〇さん」「忘れちゃったわ~」といった会話が飛び交い、笑いが生まれていました。
その後も一文字をヒントに単語を作る、頭の体操を兼ねた言葉遊びで大いに盛り上がりました。
「わくわくの里」一押しサービスは最新型浴槽があるお風呂だそうです。見学中も、皆さん次々に入浴タイムを満喫されていました。

訪問レポート写真01
「パ」から始まる言葉はなんでしょう?」と皆に問いかける職員さん

ご厚意できんぴらとお味噌汁、デザートをいただきました。「わくわくの里」の食事は、利用者の皆さんから大好評だそうです。納得の美味しさでした!

訪問レポート写真02
食事の準備をされる職員さんの前職は、ケアマネジャー。
個々の体調に合わせて心のこもった美味しい食事を提供されています。

十人十色のご利用者の皆さんを365日24時間、職員・看護師・ケアマネジャーが連携して柔軟にサポートするため、わくわくの里の1日の通所利用者上限は13人。ご利用者3人に対して職員1人のサポート体制を取られているそうです。また、急な訪問にも対応できるよう訪問対応職員の方も常時勤務されているとのこと。
そういったきめ細かいサポートにより、ご利用者はもちろん、ご家族とも深い信頼関係を築いていらっしゃるのですね。

施設管理者の飯塚さんとのお話の中で「コミュニケーションが一番大切」というお言葉がありました。ご利用者やそのご家族だけでなく、地域、職員とのコミュニケーションも含んでいるとのことです。
職員同士の適切なコミュニケーションは、良好な職場環境へと繋がります。「わくわくの里」では、10年以上勤務されている職員の方が多くいらっしゃるそうです。職員の元気は、ご利用者の皆さんの元気につながりますね。
「わくわくの里」には、職員の皆さんの笑顔と共に、利用者の皆さんの笑顔がありました。

訪問レポート写真03
施設管理者の飯塚さん(左)と市民セクターよこはま理事の中野(右)

(2023年6月14日訪問)

(※)小規模多機能型居宅介護とは
利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、利用者の選択に応じて、施設への「通い」を中心として、短期間の「宿泊」や利用者の自宅への「訪問」を組合せ、家庭的な環境と地域住民との交流の下で日常生活上の支援や機能訓練を行います。(厚生労働省HPより抜粋)
利用者の体調や家庭の事情により、通い・泊まり・訪問のサービスを柔軟に組み合わせて利用できることが小規模多機能の特色です。

小規模多機能型居宅介護「わくわくの里」
場所:〒246-0037 横浜市瀬谷区橋戸3-69-2
電話:045-300-0606
H P: https://wakuwaku-seya.org/introduction/sato