第3回「まちかどピクチャーズ」外部評価パネリスト会議を開催しました

7月25日の外部評価パネリスト会議の様子

7月25日(金)、市民セクターよこはま事務所にて「まちかどピクチャーズ外部評価パネリスト会議」を開催しました。この会議は「まちかどピクチャーズ」の取材・制作・広報などについて客観的な意見をいただき、活動の質向上につなげるために行っています。今回は3月9日に続く第3回目となります。

【参加パネリスト】(敬称略)
・川崎巡(書籍編集者、若年性認知症当事者)
・樋口直美(文筆家、レビー小体病当事者)
・三橋昭(映画研究家、レビー小体型認知症当事者)

【オブザーバー】(敬称略)
・鈴木修(まちかどピクチャーズ取材チーム、認知症当事者)
・あさみ(まちかどピクチャーズ取材チーム、若年性認知症当事者)
・大塚勇(まちかどピクチャーズ取材チーム、ボランティア団体「おでかけサポーター」代表)
・肥沼真一(まちかどピクチャーズ取材チーム、かながわオレンジ大使、若年性認知症当事者)
・三橋良博(まちかどピクチャーズ取材チーム、認知症の人と家族の会神奈川県支部副代表)
・小柳玲子(まちかどピクチャーズメンバー、日本音楽療法学会認定音楽療法士)
・横尾佳子(まちかどピクチャーズメンバー、都筑区認知症カフェ連絡会事務局)
・大塚宏(市民セクターよこはま理事)
・福嶋有里(市民セクターよこはま)

【司会】
・小菅聡一郎(まちかどピクチャーズプロジェクトマネジャー、市民セクターよこはま)

【作品と意見】
◇vol.13 出会い、語らい、役割のある場所「Sカフェ」
https://youtu.be/mzhMVsHxQzQ

・回を重ねだんだんとこなれてきて、流れもスムーズで分かりやすかったです。(三橋昭)
・決まったシナリオではなく、自然な会話から自身のことや考えを表現できているのがよいと思います。オレンジ色の意味をテロップで補足する等工夫すると、より分かりやすくなると感じました。(樋口)
・見ていて気持ちの良い映像で、カフェの場の空気感やテンポがそうさせていると感じます。認知症当事者本人がコーヒーをサーブする側である点が特徴的で、それがこうして紹介されたことはいいことだし、広がってほしいですね。動画を見て参加を希望する人がいると思うので、繋がれる方法が分かりやすいといいかもしれません。(川崎)
・当事者がお客さんとしてではなく、主体的に働いているカフェは初めてでした。皆さんがとてもいきいきしている良い雰囲気を感じられる取材でした。(大塚勇)

◇vol.14 静かなること森のごとし「認知症カフェぶらり」
https://youtu.be/4Mg7xzYs5mw

・竹山団地に限らず団地の高齢化は日本各地で課題となっているので、認知症の有無にかかわらず、コミュニケーションがとれる居場所としてのカフェのあり方はとても参考になると思いました。(川崎)
・ロケーションがとても素敵なカフェ。桜や池など、外の景色が写真でもいいので見られるとよりそれが伝わったと思います。手話が日常的に使われているカフェとのことでしたが、手話を普段使っている方なのか、たまたまできる方がいらっしゃるのか、説明があるとわかりやすかったですね。(三橋昭)
・三橋さんが提案したように、写真をインサートするのはいいアイディアですね。景色に限らず、盛り上がった場面なども雰囲気が伝わりやすくなると思います。地域住民がカフェの場所をリノベーションした点は印象的です。話す人は表情が見えるようにできるだけマスクを外して、しゃべりだけでなく動きもつけるといいですね。(樋口)
・周辺散策もして、カメを見つけたりすいれんが咲いていたりしました。そういう自然豊かな部分が見せられなかったのが少し残念でした。(あさみ)
・周辺散策の様子は許可の関係で動画に組み込めませんでしたが、写真を使うくらいは可能性があったかもしれません。(小菅)

◇vol.15 駄菓子屋さんは垣根のない居場所「いちばいきいきサロン」
https://youtu.be/tSMhYyMIpAs

・駄菓子屋さんのカラフルで楽しそうな様子が映像から伝わり、気持ちも明るくなりました。リポーター肥沼さんの胃ろうについての話は、私も初めて聞いたのでとても貴重でした。(樋口)
・リポーター肥沼さんの元気な姿を見て励みになる人がたくさんいらっしゃるでしょうね。地域の子供たちが駄菓子屋さんに来て交流する様子が、写真でもあるといいですよね。(三橋昭)
・とても魅力のある動画で吸い寄せられるように見ました。場の力があるし、この町ならではですよね。認知症ケアの興味有無に関係なくおもしろいと感じられる作品だと思います。私もこの動画を見て胃ろうのイメージが変わり、勉強になりました。(川崎)
・とても楽しい取材でした。カフェ代表の小島さんは様々な地域活動をしている行動力ある方で、肥沼さんとのインタビューシーンでは手を繋いでいて、見守る気持ちの表れだと感じました。カフェ参加者の明るいキャラクターもあり、そういった要素がいろいろな会話を引き出していると思いますね。肥沼さんがこうして胃ろうのことを話してくれることで、偏見や誤解もなくなっていくのではないかと感じます。(三橋良博)
・子供のころに戻ったような、ウキウキした気持ちになった取材でした。(肥沼)


9月15日に横浜市役所アトリウムで開催される「まちかどピクチャーズ上映会フィナーレ」についての説明も行いました。
当日の流れや各自の担当を確認しました。

今回で、外部評価パネリスト会議は最後です。
パネリストのみなさま、本当にありがとうございました。